2006年10月11日

≪連作、月 “あっち側こっち側”≫

『本日の航海先・世田谷区、奥沢・O's nest・波風・風月』


「色々考えたんだけど、俺にはこれしか出来無いから。」

分岐点.jpg

長い道を歩いてきた。あの道を歩いてた。
そして其処には笑顔があり、尊敬があり、初めての優しさがあった。
そして本当に沢山、甘えたし、怒ったし、泣いた。
共に同じ時間をすごし、同じ場所に座り、同じ所を見た。
永遠だと思っていたし、絶対だなんて思い込んでいた。

「それがいつからだい? あの時からかい? あそこからなのかい?」 

いつかこうなるのは、分かっていたのかも知れない。
いつしか気が付けば、自分勝手になっていた。
そして個性だと思ってた自分勝手を、許せなくなりはじめていた。
歩んでる速度が、歩む場所が、少し変わってきていた。
そして、今は向こう側を歩いてる・・・。
こっち側から見る向こう側は、少し明るくて、少し楽しそうに映る。

「そんな事無いよ。隣りの芝生は青く見えるだけ。」

そうだ。こっち側だって結構楽しいし、先のほうには明かりさえ見える。
楽な道じゃないかもしれん、それでも行くしかないんだ。
・・・だって先に明かりが見えるんだから。
こっちの道はこっち側。 あっちの道はあっち側。
もうあの分岐点には戻れねーから。

「大丈夫、風がおしてくれるから。風がつれてってくれるから。」

本当だ。一人ぼっちだと思ってたのは、間違いだった。
けして一人じゃなかった。
だから行こう。
ちょっと無理して笑って、一歩ずつ、一歩ずつ、・・・少し頑張って歩こう。

「それでもどうしても、あっちの道が憎く見えたら、ちょっとだけ止まって
泣いてごらん。」

本当は知ってる・・・・・誰も悪くない。
あっちが悪いとか、こっちが悪いとか、そう言う事じゃないんだ。
上手くは言えんけど、いつかは“ありがとう”って言いたい。
あの道とこの道が交わる時があるのなら、何年後か、何十年後か、
また季節がめぐって、もし、あっち側の道が少し近づく事があるなら。
“ありがとう”って言いたい。

「大丈夫、その時はきっと来る。だっていつでも、この月が見守ってるから。」
「薄明かりだけどこの月が、その道を照らしてあげるから。」


そんなんで今回の作品。(クリックすると拡大画像になります。)
【全体】
月道.jpg

【月部分】         【道部分】
道月上.jpg 月道下.jpg

【タイトル】
≪連作、月 “あっち側こっち側”≫

【制作者】
・船長Chii ・船大工Ma-Bo-

【花材/材料】
・カクレミノ ・ススキ ・シンフォリカルポス ・ブラックパール
・ゴールドワイヤー

【作者コメント】
月の部分をススキと、少し光るように金のワイヤーで作りました。
分岐する道部分を、カクレミノの葉で作り、白い実と黒い実で出会いと別れを
表しました。
月部分は沢山照らしてくれるように、大きめに作ってあります。

「覚悟の道には、光が射す!!」
です。


花職人バングラッシーオフィシャルサイト
posted by 船長Chii at 03:59| Comment(5) | TrackBack(0) | 船長と月 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
船長の文章って、ホントに詩みたいですよね!!
Posted by String at 2006年10月11日 16:40
いつもうまく言えないけど
いいなと思うのです。
いつもどれも見ているのですが
コメント下手で
ごめんなさい。
Posted by ぼば◎ at 2006年10月11日 23:21
>Stringさん
ありがとう嬉しいです。
もしそうなら、あの人のおかげだと思います。

>ぼば◎さん
ありがとうございます。
励みになります。とても伝わりましたよ。
Posted by at 2006年10月16日 03:32
この三日月はいいねぇ!サンキューなぁ!
Posted by カズーマン at 2006年10月20日 12:14
うーん、僕もきちっと仕切りなおし
しなけりゃいけないのかなー。
ありがとう。ちょっと勇気が出ました。
Posted by nimura at 2006年10月23日 02:02
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